畳床。

今では建材床が主流になりつつある
そんな畳業界。

その昔、我が家では畳床から作っていました。
私がお嫁に来たときには
その名残は何もなく。
でも、未だ語り継がれ
父の脳裏に焼き付く世界を
耳にすることもあります。
その毛利畳店オリジナルの畳床。
ここ最近、我が家へ帰ってきます。
藁を何度も叩き込み、幾重にも重ね、
糸を締めながら縫い込む。
そんな畳床は、50年経っても
変わりなく仕事をしている。
驚くほどに長年使って頂く。
そんな我が家の畳床。

今は、この絶品のものは作れない時代。

時代の移り変わり。
畳屋にもある世界です。

この記事を書いた人
毛利美保子
もうり みほこ

毛利畳店 六代目女将

鹿児島生まれ花屋の娘として育ち、高校卒業後京都のバスガイド、歯科受付助手、花屋の店員など様々な仕事を経験し、介護福祉士の資格を取るに至る
そのいろんな仕事の経験を活かしながら、現在では畳屋の営業、障子・網戸職人として畳屋の一員を担う
趣味は一眼レフカメラ Nikon5500を愛用中
将来の夢は、娘との二人で海外旅行・トリマーにもなりたいと密かに願っている